マーケティングって何? - 「興味はあるけど、難しそう」を解消!
この記事では、副業・独立を目指す人なら一度は考える「マーケティングは勉強しなきゃいけないんだろうなーでもめんどくさそうだなー」という方に向けて、超基本からマーケティングについてをご説明する記事シリーズ(予定)の1本目です。マーケティングは商品・サービスを提供する側の立場でも、それらを使う消費者側の立場でも毎日関わってくることなので、これらの記事でマーケティングへの抵抗感を減らしていただけたら嬉しいです。
【この記事を読んで欲しい人】
- 起業や副業を考えている人
- 既に起業している人
- 自分が購入している商品がどんな流れで手元に届いているのか知りたい人
- ビジネスに関わる全ての人
そもそも"マーケティング"って何?
"マーケティング"が何なのかが全く分からない状態では、マーケティングを勉強することへのモチベーションが上がらないどころか、どんどんめんどくさい・嫌なものになっていってしまうと思います。この記事では"マーケティング"の全体像がざっくり掴めるように解説していくので、最初の一歩が踏み出せるように一緒に頑張りましょう!
"マーケティング"の意味
Wikipediaでは「あるプロダクトを提供するための仕組み・活動である」と書かれています。プロダクトとは"製品"を意味していて、サービスと物理的な物がある商品の両方を含んだ言い方になります。これをよりかみ砕くと「誰かにとって価値があるモノを、創ること・伝えること・届けること」となります。こう聞くと、マーケティングの範囲がとても広いことが分かるのではないでしょうか。
意外と広いマーケティングの範囲
マーケティングはその範囲が広いからこそ、細分化を始めるとキリがない上に新しい概念・手法も日々生まれ続けています。そのため専門的な単語・用語も多く存在します。しかし、安心してください!これら全ての言葉の意味を理解する必要はありません。初めのうちはマーケティングという活動の中の「どこでどういうことが必要か」を知るだけで充分です。
"マーケティング"を意訳・分類すると
より具体的なイメージがつくように、マーケティングを5つの段階に分割します。プロダクトを提供する側の活動は以下の段階に大きく分けられます。
マーケティングを5段階で分割
①「何があったら喜んでもらえるかな?」②「じゃあこうやってプレゼントしよう!」③「受け取って!」④「プレゼントは本当に喜んでるかな?」⑤「もっと喜んでもらおう!」
この5段階を繰り返し続けることがマーケティング活動になっていると思います。そのため本来のマーケティングの定義では「必ずしも営利(お金をもらう)目的のものに限らない」のですが、ビジネスとしてこのサイクルを回し続ける/活動し続けるためには収支が必要になりますよね。この収支を考えることもマーケティングに含まれているので、各5段階にどんな行動が含まれているのか説明します。
①「何があったら喜んでもらえるかな?」
渡すものを考えている段階です。自社内の技術やスキル、自分の得意・好き・興味関心から考えたり、受け取ってもらう人が何に困っているか・どんなことで喜ぶかもイメージを膨らませていきます。ビジネスシーンにすると、リサーチ・製品企画・設計などの作業にあたります。
②「じゃあこうやってプレゼントしよう!」
プレゼントの渡し方を決めます。前の段階で広げたイメージから、誰に渡すのか・どこで渡すのか・どういう形や方法で渡すのかを決めていく段階です。ターゲットペルソナ・価格設定・ブランディング・流通調整・梱包などを決めていきます。
③「受け取って!」
ついに考えたプレゼントを渡します。このドキドキする瞬間を創るために、どうやって知ってもらうか・受け取るかの"決め手"を用意していきましょう。これが広告・宣伝・セールス・コミュニケーション設計に関連してきます。
④「プレゼントは本当に喜んでるかな?」
プレゼントを渡した結果の確認段階です。用意したプレゼントは結果的に誰がもらってくれたのか・なんでもらってくれたのか・もらった後どう使っているかなどを考えることで、用意したプレゼントの客観的な評価を考えます。これらの詳細を確認するためにCRM分析・アンケート調査などを行います。
⑤「もっと喜んでもらおう!」
より喜んでもらう・さらに買ってもらうために、次への準備をする段階です。渡した結果や評価を踏まえて改善ポイントを検討していきます。渡した状況から、今あるプレゼントを改良するのか、それとも既にあるものとは別のプレゼントを用意するのか、選ぶことができます。また、渡す対象も既にプレゼントした人への2回目以降のプレゼントなのか、まだもらったことが無い人に向けてのプレゼントなのかによって考え方も変わってくることでしょう。
消費者視点で"マーケティング"を活用する
各企業がどういう流れでマーケティングを行っているかが考えられると、「自分が何にお金を払っているのか?」という物事の本質を考えることができるようになります。例えば財布一つをとっても、使用している材料が同じでも無名ブランドから販売されているものと、有名ブランドから販売されているものでは価格が大きく異なります。この価格の差を創るために有名ブランドは広告・宣伝活動を行ったり、喜びを大きくするための梱包をこだわったり、購入後のアフターケアを手厚くしたりといったマーケティング戦略をとっているので、「このブランド名・付加価値にこれだけの差額を払う価値を感じるか」を基準に考えることで、不要な買い物・出費を抑えることにつながるのではないでしょうか。
起業・副業の状況に例えると
これらのサイクルを回し続けることこそがマーケティングなので、どこかのバランスが崩れていると事業としても安定が難しくなってきてしまいます。今やっているのはどの段階の作業なのか、足りないのはサイクルのどの部分かを考えることで、プレゼントのクオリティ・売上の安定化を目指しましょう。
マーケティングは怖くない!
マーケティングの全体像がイメージできるように説明してみましたが、いかがでしたでしょうか?ベースの範囲が分かれば、自分が深堀するべきなのがどこかも考えやすくなると思います。これらを消費者として、また独立・副業の起業に役立てていただけたら幸いです。今後はWEBマーケティングに欠かせないSEOの基礎や、独立・副業起業の時にどこから取り組めばいいのかなども記事できればと思っていますので、分かりにくかった点などあれば、ご連絡いただけたら幸いです。
広告業界10年の経験を活かして、クライアントの事業戦略・マーケティング戦略立案の支援を行うコンサルタント。戦略的思考と人間味あふれるアプローチの両立で、「ストーリー上の伏線を回収するような戦略導線作り」を目指して事業・プロジェクトを成功に導く。事業戦略を考える上で重要な、広い視野での思考と、柔軟かつ迅速な判断を現場たたき上げで積み重ね、独立。クライアントの本質的なニーズを見極め、それに応える形での戦略提案に努める。仮説を立て、検証し、修正を重ねるプロセスを通じて、クライアントにとって最適な解決策を提供し続けている。